この記事の目次
テク郎さん
コロナウィルスは我々のような建物管理者にとっても経験した事の無いインパクトがありました、、、。
私は一応はビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)でもある訳ですが換気の大切さ、消毒の大切さなどを改めて思い知らさました。
私は現在は大都市の中で大型ビルのファシリティマネジメントを担当しておりますがこれまでの対策などを忘備録的に記事にしておこうと
思います。全国の建築管理の仕事をされている人々も優良な情報があれば教えて頂ければ超うれしいです。
最初に総論から言いますとこんな感じ
この記事を書いている2020年5月10日頃での総論としては、
「コロナウィルスがヤバいのかそうでも無いのか全く実感として分からない、、、」
「でも感染力がヤバい強さなので油断すると病院をはじめ社会が大混乱はする!確実に、、」
という事です。
もう一つ感じたのは、
「在宅勤務・テレワークでもPCとスマホがあればかなり出来てしまうぞ!!」
「会議はテレビ会議でOK!むしろそれが良い!!ZOOMなんかでもいけちゃうね!」
「通勤電車のラッシュが無い事がこんなに快適だとは、、、てか今後は時差通勤やテレワークを強く推進しろって!!」
というアフターコロナの世界観に関してです。
コロナはとてつもなく致死率が高い感じも無く、無症状の人も大変多いので恐れるにおよばずとも感じてしまいます。
しかし、感染力は爆発的に強いので高齢者に広まれば病院がパニック化して社会全体が大ダメージを食らうという怖さがあります。
つまり、
「結局はワクチンなどが完成しないと集団免疫獲得するまでは解決しない!」
ということですね。
結局は病院が混乱しないようにする為にも我々のような都会のオフィス従業員は出勤を抑制しつつ、
歓楽街は控えて、ワクチンを待つ、、、今後はこのような感じでしょう。
コロナの流行は恐らく気温上昇で落ち着く感じがしますが、11月あたりから爆発的に流行するのは全国民が肌感覚で感じているのではないでしょうか。
結局は2020年の秋冬~春にかけてが第2ラウンドでしょう。
地球上には日本などが夏の時期に冬を迎える国もあるのでそのような国ではコロナが流行し、それが再びまわってくるような気もします。
コロナ対策で求められた建築設備の運用
テク郎さん
コロナ対策では恐らく日本中の施設担当者は対応にせまられたと思います。
私は建築設備の運用を統括する立場として行った事をまとめてみました。
①在宅勤務を行いオフィスの密集をさける➡リモートワーク!!
「3密を避ける!」がキーワードになりましたが、それにはこの在宅勤務者の割合を強制的に高める事が最大の効果がありました。
当然これは上層部の決断ありきですね。
パソコンとスマホがあり社内の情報共有が出来る状況がありましたので、比較的リモートワークが出来て逆にびっくりしましたね。
サイボウズ、GOOGLE、マイクロソフトなどの情報共有サービスが導入されている会社では、
会社PCの自宅利用可能にして、ログインなども出来るようにしてしまえばサクッとリモートワークに移行出来たのではないでしょうか。
テク郎さん
「情報共有は電話やろが」
「連絡あれば連絡帳で伝言」
「ファックスで取引先に注文してます」
とかいう昭和のまんまの企業は瀕死の状態になったでしょうね。
IT化とはPCでなんでもしていく事なので、IT化している会社はどんどんテレワークに移行していくんじゃないかと思いますね。
(結局オフィスワーカーって会社でもひたすらPCとにらめっこですもんね、、、)
②扉の常時開放!
換気は大切!コロナウィルス対策ではこれが最重要ですよね。
私のビルでは開けれる扉は徹底して常時開放しております。
これは防犯対策的には不利になるのですが、外部に出入り出来る通路を1つと絞ってしまえばOK。
扉のノブって皆が触るので衛生管理でも開放が理にかなってます。
ビル内の防犯対策、外部からの侵入対策などセキュリティ管理というのはビル内防犯カメラの導入がしっかりしているかどうかが
けっこう大切で、そのあたりに投資してないビルの施設担当者は頭を悩ましたのではないでしょうかね~
テク郎さん
換気の徹底と防犯の両立問題は各ビルで可能なラインを探りつつこなしているのが現状ですかね
③空調機は外気取入れをMAXにしておく
空調機に関しても外気を極限まで多く取り入れてみました。
空調機の運用に関しては省エネなんて全く考えずにがんがん運転しています。
どうせ電気代が激減している状況ですから問題はありません。
④入退館ゲートには体温計測機を導入
これはマストですね。
オフィスビルには常に外部の業者などが出入りしますよね。
従業員も外部業者も全員体温測定をしました。
赤外線タイプのハンディ型でも良いですし、予算取れたら床置きタイプ(空港にあるような)のでも良いでしょう。
第2波、第3波を考えるなら予算をしっかりかけるべきものだと感じました。
⑤アルコールでの手の消毒を徹底
これは日常風景となりましたね。
スーパーでも飲食店でもどこでも手の消毒!
当ビルでもフロアの各所に消毒液を設置しております。
しかし、、、
アルコール消毒液がコロナパニックで入荷しにくい状況になりましたね、、、
消費量もはんぱなく増えて設置場所も多く入荷もしにくい、、、
このアルコール消毒液の確保というのは今後の課題だと痛感しましたね、、、
アルコール濃度が高いボトルを倉庫に大量保管するのも火災が怖そうです。
このあたりは100本程度はストックを常備しておきつつ、政府の生産メーカーへの指示なども期待したいところです。
なによりこの第1波のような「消毒液もマスクも市場から消えた、、、」という状況は無いようにすべき!
とにかくこの夏の期間には備蓄に奔走する企業がめちゃくちゃ増えるはずです。
私もファシリティマネージャーとして必要な量は確保しておきたいと考えます。(出来るかな、、、)
⑥コロナウィルス感染者が出た時の消毒方法を確保しとく!
ウィルス感染者が発生した時にどう対処するかが問題ですね。
これは皆が未知の領域かもしれません。
ビル管理の領域では清掃部門担当の業者が一番前線に立つと考えます。
ノロウィルスなどの感染者が嘔吐した部屋などは清掃会社のスタッフがこれまでも消毒作業をしてきました。
このような流れで基本的には感染者が勤務していた部屋を立ち入り禁止にして清掃業者が消毒する形が一般的でしょうね。
簡易な消毒なら通常は清掃会社のスタッフがそもまま行う事が多いです。しかし手におえない場合は清掃業者から専門業者に発注する事になるかと思います。
ウィルス感染者の移動経路がビル内の広範囲であるならばより専門業者の確保が重要でしょうね。
ですので、ファシリティマネジメント担当者としては
「清掃委託会社がコロナウィルス感染後の消毒作業を行えるのか?」
「手におえない場合は消毒作業が出来る専門業者は確保可能か?」
を真っ先にしなければなりません!
これは夏場にコロナが収束ムードであったとしても必須です!
テク郎さん
万が一、自分の管理するビルでコロナが発生しようものなら消毒作業は即時求められますし、
「いや~専門業者が確保出来ませんでした」となれば大失態ですよね。
私も清掃会社と打ち合わせしたりして消毒のプロを確保しました。
⑦社内で徹底して隔離!万が一の感染リスクを減らす
コロナの爆発的な感染力は社員一人からその事業所全体に広がり、事業所閉鎖などにつながる事例が多発しました。
とにかく社内で「営業」「企画、マーケティング」「総務」「経理」「修理作業員」「工場作業員」など多様な部門を、
部門ごとに分けて接触機会をなるべく遮断してしまうのが共倒れを防止します。
結構盲点なのが社員食堂ですね。
ニュースでも院内感染が広がるのはこの社員食堂という事があったみたいです。
「3密を無くす」と言っても、お昼時に社員が一気に食堂に集まって列を作る光景はたしかにヤバいと感じました。
お昼休憩はなんとなく休戦時間かな~的な感覚がヤバいと反省し、時間をズラすようなアナウンスをして注意喚起を徹底してみました。
取引のある三菱ビルテクノサービスさんなどでは、現場の作業スタッフは営業所にも一切立ち寄り禁止にして自宅から現場直行直帰を徹底しているそうです。
営業所運営者と現場スタッフが接触して事業所が全滅するのを避けるのには合理的な戦略だと感心しました。
まとめ
テク郎さん
コロナとの戦いはまだ終わっていないし、今後も続く。
ビルの管理をする立場でこのような特殊な状況になった事も初めてです。
そんな未知の状況ですが、リモートワークがいつでも可能な態勢をさらに構築して、夏場に消毒用アルコールなどの確保をしておこうと思います。
マスクなんかも市場から消えてしまう恐怖がありますので、ある程度は会社で備蓄して社員に配るという企業が増えるので、マスクに関しても最低限は倉庫で備蓄しておくべきだと痛感しました、、、アベノマスクが到着すればまあなんとかなるかな、、