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テク郎さん
ビルメンテナンス・ビル管理・設備管理の仕事をする上で避けては通れないのが「資格取得」です。
実務がこなせたらOKなのですが、社内での足場固め、転職時のアピールなど資格は、
時として人生を左右するほど威力を発揮する存在と思います。(実際そのような場面をこの業界ではちょくちょく目撃します)
ビルメンテナンス・ビル管理・設備管理の資格をウォッチしてまいりました当サイトが厳選したビルメン資格を取得順序で並べてみました。
数が多くて何から取得すれば良いのか迷う方は是非とも参考にして下さい。
ビルメン4点セットとは何?ビル管理業界の基本資格?
いわゆる
「ビルメン4点セット」といわれる資格です。
新入りの人に「君は4点セットは持ってるの?」などと質問する光景もちょくちょく見るくらい業界に来るなら当然持ってるよね?的な資格です。
①第2種電気工事士
②2級ボイラー技士
③3種冷凍機械責任者
④危険物乙種4類
コレに加えて
⑤消防設備士(特に甲乙種4類あたりがGOOD)
私は以上の資格をビルメン4点セットに変わるビルメン5点セットと考えております!
業界未経験の方、経験の浅い新人さんはビルメン4点セットを真っ先に取得しましょう。
少しの余力があれば消防設備士を追加で取得すればなおGOODでしょう。
ビルメン4点セットの学習時間をチェック
学習計画を立てるには、
最初に敵を知る事が重要!!という事で
ビルメン4点セットの学習時間等の特徴をまとめました。
①第2種電気工事士【重要度:☆☆☆☆☆】
学習時間:学科試験3か月、技能試験1.5か月
上期試験申し込み時期:3月~4月初旬
上期試験日:学科6月初旬、技能試験7月中旬
下期試験申し込み時期:6月
下期試験日:学科10月、技能12月
②2級ボイラー技士【重要度:☆☆】
学習時間:2週間~4週間
試験申込時期:月2回程度
試験日:各試験センターにて月2回程度
③危険物乙4類【重要度:☆】
学習時間:2週間
試験申込時期:3か月に1回程度
試験日:3か月に1回程度
④3種冷凍機械責任者【重要度:☆】
学習時間:1か月
試験申込時期:8月頃
試験日:11月中頃
4つの資格を比較して、
受験が年に1回の
「電工2種、3種冷凍」と、
複数回受験可能な(いつでも受験可能)
「危険物乙4、ボイラー2級」
この2種類に大別されることが分かります。
つまり、
年に1回の2種電工は絶対に落とせない勝負という事が分かります。
(※2種電工は前後期の2回制ですが受験がどちらか1回しか受けれません)
ビルメン資格の3種の神器って?ビル管理業界のエリート資格もチェック!
ビルメンテナンス・ビル管理・設備管理の資格には簡単なものから難関なものまで多様です。
業界のエクスカリバー資格は押しも押されぬ難関資格、エリート資格です。
語呂が良いのでビルメン4点セットに対して、
ビルメン3種の神! としてます。
なんかありがたい感じの資格ですね。
4点セット(5点セット)を取得してもより向上心を持つ素晴らしい方々は是非とも取得をして下さい。
①第3種電気主任技術者(電験3種)
②建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
③エネルギー管理士
以上がビル管理業界の社員なら誰でも欲しがるビルメン3種の神器資格です。
3種の神器は3つを制覇する必要など全く無いです。
ぶっちゃけ電験3種かビル管理士のどちらかを取得すれば安泰です。
電験3種があればそれで電気のプロと見られますし、
ビル管理士があればビルの環境管理のプロと見られます。
電験3種も良いが電工1種なんてのも良いです
3種の神器の三資格を紹介しましたが、
当サイトで3種の神器に準じる準3種の神器資格として、
第1種電気工事士をおすすめします。
実務経験の絡みで免状交付が無理だとしても試験合格者としては評価されるので、
「この人電気に詳しい人だ」となるのでぜひ取得しておきたいですね。
実際にビル管理会社の人事担当者の話としては、
「電工1種を持ってくれている人は電気に詳しいし、
小規模のビルの電気主任技術者の任務にも就任できるしありがたいね」
との話を聞いたこともありますよ。
とりあえずは第2種電気工事士こそ基軸に考えるべし!
いろんな資格を紹介していますが、何よりも大事なのが電工2種に合格することです。
「第2種電気工事士」が最高に重要という事はビルメン業界で実務で非常に有用だからです。
つまり転職や社内評価で必須という意味です。
この試験の特徴を復習しますと、
① 年に1回の受験でミス出来ない!
② 転職に一番有利な資格
これは年に1回の大勝負ってことですね。
とりあえずはこの試験を基軸に考えて下さい。
言い換えると
この電工2種に悪影響を及ぼす位なら、
他の試験なんて捨ててOKですよ。
3種冷凍機械責任者の必要度を考えてみた
2種電工と同じく、
年に1回の受験しか出来ない3冷試験。
時間が無い人は11月の本試験の申し込みをして、
2種電工試験が完了後にゆっくり料理してやりましょう。
もし、
現在休職中で時間に余裕ある人は
11月の本試験の受験科目を減らせる「講習」受講も
視野に入れましょう。
ちなみに、1月、5月頃に3種冷凍機械責任者試験の科目免除講習の申し込みなどがあるので、
なるべく楽に3種冷凍を取得したい人は申込しておきます。
電工2種と3冷がダブルになるなんてやばい状態ですが、
現在働いている人ならほぼ無理なスケジュールです、、。
もしも無職の人は時間的なメリットを活かせるので、
ダブルの申し込みは可能です、、。
事実として
職業訓練校の方は2種電工と3種冷凍の講習を同時にこなして
ほとんどの人が合格しているのが現状です。
※注意!
3冷の講習は講習自体の確認テストがありまして、意外にこれで滑る人が
いる印象がありますね。
ここまでお金と時間をかけるなら11月の本試験で一発勝負で良い気がします。
3種冷凍機械はビルメン4点セットではありますが、
その転職での威力は2種電気工事士に比べたらはるかに劣ります。
何度も繰り返しますが、本命の第2種電気工事士こそ基軸!!
これは忘れてはいけません。
電工2種の次に受験する資格はどうする?
あなたが以下の状態なら、
危険物乙4類と2級ボイラーの受験を考えましょう!
①第2種電気工事士の学習に非常に余力がある
②第2種電気工事士の試験が終了した
以上の状態の人は危険物乙4と2級ボイラーの学習をしてよいでしょう。
注意したいのは、
「2種電工の試験まであと4か月!
まだ学習し始めてないけどたぶん学習に余裕あるっしょwww。」
このようなノリで2級ボイラーや危険物乙4を学習すると、
以外にそっちが面白くなったり、不合格で燃えてきてそっちに手が取られたりしかねません。
休職中の人は時間が有るのでなんとかなりますが、
働きながらの人は2種電工の学習時間が削られて不合格要因
になりかねませんので後回しにしましょう。
2級ボイラーと危険物乙4はあくまでわき役と考えるべし
2級ボイラーと危険物乙4類は以下の理由から、
2種電工の様には力を入れなくて良いと考えます。
理由① いつでも受験できる
理由② 過去問の答え丸暗記で簡単に合格可能
理由③ 転職時に2種電工のようには威力は無い
2級ボイラーと危険物乙4類は、
過去問をひたすら繰り返して学習すれば、
どちらも簡単に合格します。
しかも各試験センターで月に2回程度は受験出来るので、
第2種電気工事士の学習が完了した状態で、
心地よく学習して、あっさりと合格してしまいましょう!
私の考えですが、
危険物乙4類よりは2級ボイラーの方が転職に有利かと考えます。
(ボイラーは現代のビルでも重要な設備機器ですので)
資格取得の順序まとめ
①ビルメン4点セットを取得
②消防設備士を取得
③エクスカリバー資格に挑戦すると同時に第1種電気工事士を狙う
これがほとんどの業界人が歩む資格取得順序だと思います。
【まとめ】
ビルメン4点セットの学習、取得計画での要点を以下にまとめました。
①何よりも第2種電気工事士を最優先学習【優先度 超高】
②3種冷凍は2種電工の学習済んでから学習。【優先度 低】
③上記の学習が無い時ボイラー,危険物乙4を受験【優先度 低】
④4点セットを取得したら消防設備士も取得【優先度 中】
⑤電験3種かビル管理士といったエクスカリバー資格に挑戦すると同時に第1種電気工事士を狙うのもあり
これがほとんどの業界人が歩む資格取得順序だと思います。
ようするに、第2種電気工事士を頂点にして、
残りはその次の資格たちということです。
※番外編
1級ボイラーや1種冷凍機械責任者は必要とされる現場では効力を発揮するでしょうが、現在では相当減少していると思いますので取得順序からはあえて除外しております。
1級ボイラーの取得要件を満たす方や冷凍機のエキスパートになりたい願望のある方はじゃんじゃん挑戦しましょう!!
ビルメンテナンス、ビル管理の業界で資格とは率直に言って、、
「客観的なその人の評価軸」です。
資格を取得してこそ他人が客観的に評価出来るんです!!